大学入試徹底攻略

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指数関数とは?(指数関数の意味)①

先日、関数とはなにかについて書きました

関数とはなにか?(関数の意味) - 大学入試徹底攻略

 指数関数とは、その名の通り関数の一種です

とても大切な関数ですが、いろいろな理解の仕方があります

そこで、①、②、③の三通りの説明を試みました

まずは①だけ理解するので十分です

①冪乗を進化させる考え方

 指数関数はべき乗を進化させたような関数と見ることができます

べき乗とは、例えば

2^3=2\times2\times2

というように、同じ数を何度もかける計算をいいます

中学数学で登場するかと思います

a^n=a\times a\times… (aをn回かける)

というふうに計算します

この定義では、nは自然数でなければ意味がわからなくなります

 ところが、nが自然数じゃなくても、例えばn=\sqrt{3}

などでも計算できるようにできるのです(実数全体で定義できる)

そのために、べき乗を指数関数に進化(拡張といったりする)させます

 a^x の、xが有理数の時をまず考えます

xが正の時、自然数m、nを用いてx=\frac{m}{n}と置き、a^x=a^\frac{m}{n}=\sqrt[n]{a^m}

と定義します

xが負の時、自然数m、nを用いてx=-\frac{m}{n}と置き、a^x=a^\frac{-m}{n}=\frac{1}{\sqrt[n]{a^m}}

と定義します そうすると指数法則が成り立つようになります

 次に、xが無理数の時を考えます

例えば x=\sqrt{2}=1.41421...の時、

a^x=a^\sqrt{2}の値はどのような数になるでしょうか?a^{1.4},a^{1.41},a^{1.414},a^{1.4142},a^{1.41421}...という数の列を考えます

この一つ一つは、aの肩に乗っている数が有限小数、すなわち有理数なので、すでに定義されていますね

a^{1.4},a^{1.41},a^{1.414},a^{1.4142},a^{1.41421}...

は、少しずつa^x=a^\sqrt{2}に近づいて行っていることがわかると思います

この無限に近づいた先をa^x=a^\sqrt{2}と定義します

 このような定義は、教科書にのっている定義なのでチェックしておいてください

この定義は、無限に近づいた先なんて本当にあるのか?などの疑問を生じさせます

②はそのようなモヤモヤ感をある程度解消させるものになります

ですが、②は別の記事にします

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