ガリレイの相対性原理とは?【慣性系はすべて対等】【力学】
ガリレイの相対性原理とは、ニュートンの運動方程式がどんな慣性系においても成り立つという原理である*1
このガリレイの相対性原理から、以下の定理が成立する
異なる慣性系からみても、物体の受ける力は同じである
証明
質量mの物体を考える
慣性系1において物体の速度ベクトルを、慣性系2の速度を慣性系1からみてとすると慣性系2において物体の速度は
慣性系1において物体が受ける力を、慣性系2においてはとすると、ガリレイの相対性原理より、それぞれの慣性系において運動方程式が成り立ち、
これらとより
であるから確かに
証明終了
だがちょっと待って欲しい
電磁気の分野を考えると、ローレンツ力は速度に依存する
ということは異なる慣性系では異なる力が生じるのではないか?*2
ということは、ガリレイの相対性原理は間違っていたことになるのだろうか?
これについては
を参照して欲しい
だが、一つ言っておきたいのは、とりあえず高校の力学の分野ではこれは成り立つということだ
重力、弾性力、張力、垂直抗力、摩擦力など、確かに力は慣性系によらないことがわかるだろう