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物理の問題集を徹底比較!【苑田物理】【東大京大レベル】

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物理の問題集にはいろいろありますが、これさえ見ておけば良いかなというものをいくつか紹介します。

  • 網羅性
  • 難易度
  • 解法探究

の三つの観点から、それぞれの問題集の特徴を徹底比較!苑田先生の講義と相性がいい教材はどれかも合わせて紹介します。

セミナー物理

はじめに取り組む問題集としては良い。網羅性が高いのが良い点。難易度は高くない。

網羅性:100

難易度:50

解法探究:50

名門の森

セミナーより一歩進んだ参考書。バランスは良い。ただし東大レベルならここで止まってしまうと不十分なので、これに取り組んだとしても、そのあとは以降の三つの問題集のいずれかに進むべき。

網羅性:100

難易度:70

解法探究:70

 

難問題の系統とその解き方

言わずと知れた問題集。最近、デザインが新しくなり二冊に分かれた。難易度と網羅性は十分だが、難問題の「系統」というほど問題のタイプの分類がされているわけではないので注意。解説も普通。

網羅性:100

難易度:100

解法探究:50

 

物理解法研

その名の通り、法研究に特化した参考書。「解法パターン主義」は批判されることも多いが、もし大京大レベルを目指し解法パターン主義によって入試を攻略したいのであれば、この本のレベルまでマスターするべきだ。

とはいえ、「解法パターン主義」というほど頭の固い本ではないのでご安心を。

むしろ網羅性の低さの方が欠点だが、「解法が特殊なので暗記しておくべき」という問題のみを集めているので、その観点からすると必要十分ではある。

私はこの本を苑田先生の講義の副読本として使っていた。

苑田先生は「解法主義」を批判していらっしゃったが、それでもこの本は苑田先生の講義と相性が良いと感じる。苑田先生の講義の最も素晴らしい点である「問題をさまざまな視点から見る」という姿勢をこの本からも身につけることができるからだ。苑田先生のファンの方にはぜひお勧めしたい一冊。

網羅性:50

難易度:100

解法探究:100

標準問題精講

問題数の割りに網羅性が高く、「標準問題」という名称だが実は難易度も十分。解説も悪くない。バランスの良いお勧めの参考書。

網羅性:80

難易度:100

解法探究:70