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磁場は仕事をしないことの証明【電磁気】

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磁場は仕事をしないことの証明をします。

 

正確にいうと、磁場が電荷に与える力は仕事をしないということです。

速度vの電荷qに対する磁場が与える力(ローレンツ力)は、

\vec{F}=q\vec{v}\times\vec{B}

である。この力の仕事率

P=\vec{F}・\vec{v}=q(\vec{v}\times\vec{B})・\vec{v}

である。この右辺は0である。なぜなら、一般に\vec{a}\times\vec{b}というベクトルは、ベクトル\vec{a},\vec{b}と直交しているからである。つまり\vec{v}\times\vec{B}はvと直交しているから、

(\vec{v}\times\vec{B})・\vec{v}=0

 

故にP=0

なので仕事率は0であり、つまり仕事をしない。