数3まで独学で先取りし、高二までに完成させるメリット
この記事では、理系の高校生が高二までに数Ⅲまでを一通り(基礎的な知識までは)先取りしておくことのメリットとデメリットを説明します
ただし、ここでいう「先取り」とは入試で合格点を取れるようにすることではなく、基礎的な概念を理解し、教科書の公式を書け、ごく基本的問題は解ける程度を指します。
まずメリットから
- 物理選択者の場合、数Ⅲの知識を使うことで物理の理解が深まる
- 過去問を早めに解き始められる
- 単純に、高三のときに余裕が出る
- 高三になってからの授業が復習となり、定着度が高まる
- 周囲と差をつけることで、モチベーションが上がる
まず一つ目のメリットとして、数Ⅲの知識(微分積分など)を用いることで高校物理をよりよく理解し、解法の幅を広げることができます。そのために、数Ⅲを先手先手で習得しておくことには価値があります。
次に、過去問を早めに解き始められることです。とりあえず基礎的な知識を全て知った後で、例えば高二の2月の時期に志望校の数学の過去問を一度解いておくことで、これからの一年間でどれくらいのレベルを目指すべきなのかということを大まかに知ることができます。当然、高三で数学の勉強をやらないというわけではなく、むしろ高三でより効率的に得点力を伸ばすことを目指すわけです。
第三のメリットとして、単純に高三のときに余裕が出るということです。これは先取り学習全般に言えることですね。
さらに、高三になってからの授業が復習になるので、定着度が高まることが期待できます。
そして最後に、周囲と差をつけることで模試や定期テストで良い結果を残すことができ、モチベーションアップにつながります。人間は自分が向いていると思うことを頑張ろうとする生き物なので(その方が効率的ですからね)、周囲と比較して自分ができると思うことで、ますます勉強する気が湧いてくるという仕組みです。
次にデメリットを説明しましょう
- 他の科目が疎かになる恐れがある
- 学校のペースとずれることで、非効率になる恐れがある
あまりに数学に時間をかけすぎると、他の科目が疎かになる可能性があります。高三になってから巻き返しが効かないほど遅れることがないように注意しましょう。
また、学校の進度にもよりますが、学校のペースとずれることで、非効率になってしまう可能性がないわけではありません。
数学の先取り学習は、メリットとデメリットを比較して判断しましょう。
ただし、高二には間に合わずとも、高三の夏休みに入るまでには、一通りの知識があり、数3の演習ができるという状態にすることを強く勧めます。それは演習や過去問をこなす時間を確保するためです。
以上を総合的に考えて、まとめると
- 数学が好きな人は躊躇わず進むべき
- あるいは物理選択者も、数学の先取り学習はオススメ
- 数学の先取りに乗り気じゃない人も、高三の夏休み前までに一通り知識を習得しよう
- いずれも、入試問題を解けるレベルまでの先取りではなくとも、基礎的なレベルの先取りで良い